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親は子どもの環境にどこまで関わるか~その1~

子どもにとって不都合な物や好ましくない物はできるだけ遠ざけたい、というのは未来永劫親の願いの一つだろうと思う。自分で選ぶ力のない乳児期などはもちろん100%親の責任である。例えばヨチヨチ歩きの赤ちゃんの手が届くところにタバコなんか置いてあってはいけないのだ。

しかし、ふと気づくと、それはどこまで、いつまでやってやるものなのだろう?

相談や講演の中で触れる親の願いを聞くうちに私は「コンピテンス」という言葉を思い出した。

「コンピテンスは、そのまま訳せば「能力」ということになる。人は本来、さまざまな環境から情報を集め、それを自分なりに解釈・加工して、能動的に環境に働きかけ、環境を操作するものであり、そのような環境との関わりの中で「有能(コンピテント)」を追求しようとする。
つまり、コンピテンスは、「効果的に環境と相互作用する能力」と言い換えることができる。」http://tb.sanseido.co.jp/kokugo/kokugo/magazines/lang-edu/pdf/011_pdf/20-21.pdf(出展は「確かな学力と指導法」という教育心理学の書物らしい)

私はママゼミの中で「心」と「能力」の発達について話すことがあるが、この視点をもう少しクローズアップしなければと思い始めた。

人間は生まれたときから環境を自分に取り入れ、また環境に働きかけていく動物だ。環境をいかに扱うかが人の発達を左右すると言ってもいいかもしれない。生まれたとき自分で動くこともできないヒトの赤ちゃんの特徴(生理的早産と言われる。)を見れば一目両全 。強い武器も身を守る皮膚もなく、道具を使う頭脳だけを授けられてきたヒトは、環境を武器や道具に変えることで発展をしてきたという意味だ。

初めは環境に働きかける力はあまりない。養育者に「私がわかるのね!」と感動を与えるエンジェルスマイルなどいくつかの能力以外には。でもそれを使って関わりの喜びを養育者に与え、それで成長を続ける。大人になったら自分で自分の身を守る安全知識などを身につけなければならない。それはいつごろから始まるのだろう?学校に行けば交通安全などの指導はしてくれる。衛生についての知識も集団教育の中である程度は身につくだろう。最近は防犯の対応もしてくれるようになった。事故・事件犯罪行為などへの教育の仕組みは早く作られる。だが、人として生きていくうえで、それだけで十分であるはずがない。例えば苦手な人との関わりなど人間関係や心の作用についての教育はほとんどないから、親の方も「子どもが身に着けていくもの」という発想がもてずに、いつまでも子どもから「危険」を遠ざけることしか考えない。

熱いやかんが危険なことは、一瞬触らせて覚えさせるくらい、2歳児にしてやれるのに、心の危険回避について親は何も考えず、好ましくないお友達から遠ざけ、まずい教師の対応を責めて改善しようと考える。(続く)

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