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ソーシャルスキルトレーニング

先日、ある機会から小児専門病院のデイケア施設を見学しました。

そこでは最近の市町の教育委員会が運営している適応指導教室でも行われているような、「社会性を育てるプログラム」(ソーシャル・スキル・トレーニング)に熱心に取り組んでいることがわかりました。発達障害やさまざまな原因から学校に行きにくくなる生徒児童が減っていませんが、その一つの要因が「社会性の欠如」であることを度々実感してきました。

大人の言うことをよくきく、良い子が危ないというように言われることの理由の一つには、この「社会性欠如」があるのです。一見大人といると違和感なく過ごせる(一人っ子のお子さんにはよくあることです)子どもが、同世代の子ども達とのやりとりにつまづいて教室が苦痛になるのです。

一見大人といると違和感ない子になぜ社会性が欠けているのか、おそらく保護者に一番理解できないと思います。多くの子どもと関わっている教育者たちは、子ども達がいかにくだらないやりとりを遊びとして楽しみ、そこから衝突したり失敗を繰り返して成長していくのかを知っているため、子供同士の時間を大事にします。

ところが大人と過ごすことが多い一人っ子を中心に、子ども同士の「くだらない」やりとりの楽しさを知らずに大きくなる子どもたちに一番欠けているのは「失敗・衝突」の数だと言えます。幼稚ないじわるで友達を泣かせてしまって気まずい思いをしたり、欲張ったために孤立したり・・・友達とのやりとりの中で幼稚な自我を思いやりや自制心として育てていく方法を体験学習しているのです。大家族が少なくなった現代の日本の家庭では、兄弟が少ないと従弟や地域の子どもとの関わりの数が圧倒的に少なくなります。親自体もそういう経験が少なく、「衝突することは悪いこと」と考えるので、衝突する場面を避けようとします。そうして育った子どもは頭で理解した「正義」「公平」を実際に現実の事件に当てはめて考えることができなかったり、感情がついていかず矛盾に陥る・・・という不適応を起こしてしまうのです。

ふぁすで取り組む、グローリー・ネモクラブ・ぷち祭りなど子どものメニューにはかならず大人も加わって、「できるだけ子どもにさせながら要所要所で助言する」という病院の「ソーシャル・スキル・トレーニング」と同じ考えの取り組みを続けています。

初め友達と関わることが苦手で恐れさえしていた子どもたちが、仲間と遊ぶことの楽しさを知って生き生きと走り回る姿をみるのはふぁすの親の喜びです。そこにもファシリテーションが大きな鍵を握っていて、よく見かける子供会の役員さんのような仕切りをせずに、子ども達に自由な発想を促し、うまく形にしていく働きかけをする、大変難しい役割を期待されています。

今回病院の取り組みに触れて、今一番必要とされているのはやはり「親と子の社会性の発達」だと自覚しなおしました。夏休みにむけて、自分の子や周りの子ども達を一緒に社会性発達を促す楽しめるイベントを考えていこうとスタッフと話し合い始めているところです。

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