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社会脳を鍛える

ヒトは社会的動物であると言われます。他の動物でも群れを作って生活する動物がいますが、互いに関わり役割があるのはサル以上に高等な種だけだということです。以前レターで触れましたが、サルの社会は雄一頭に対して雌が数頭いる群れ・・・つまりハーレムですが、ヒトは違います。それは、ヒトの頭の大きさと関係があると言います。どんどん脳が大きくなり、分娩できるぎりぎりの状態でも、ヒトの子は一年間は歩くことができず完全に保護されます。そのためにいつも抱いていなければ移動もできなくなったので、『父親が母親を助けるために』ヒト社会はハーレムをやめて一夫一婦制という進化の道筋をたどったそうです。

ヒトの脳がいかに並外れて大きいかということがわかります。そして他の動物と違う発達した脳は、ヒトの人らしさを司っています。つまり、道具を使う作業や、複雑な感情や判断力、記憶力など高度な文明を作ってきた特別な脳です。それこそが人の人たる能力なのですね。

ことに最近言われる「社会脳」は複雑な関係と自分の位置関係を測り、行動の判断基準とするような細密な部分です。この発達にはやはり相当なトレーニングが必要になってきます。社会脳は、たくさんの社会的経験の中からはぐくまれるものなのです。便利で決まりきった生活パターンはこの社会脳への刺激が少なくなります。よくストレスといいますが、ストレスは人間の社会脳を柔軟にするものであり、それ自体をなくしてしまったら人間の生活ではなくなってしまうのですが、ストレスで簡単に壊れてしまう現代の人間の大変さが問題なのです。極度のストレスを避け、適当に味わえる環境のトレーニングとして、たとえばキャンプなどの野外活動などはお勧めです。お湯一つ沸かすにも工夫が要ります。野外で生活してみると、自分ひとりでできることは少なく、ちょっと火を起こすにも数人がかり。それこそが社会性の訓練と言えましょう。お湯を入れたなべを持って待っているからすばやく炭を並べるとか、席が足りずにたっている人がいるから入れ替わろうとか、他人との関わりが生まれてきます。

わいわいキャンプに参加した方は、そのときには楽しみに来たのか苦しみに来たのかわからないくらい、ある種のストレスを感じた方も多いかもしれません。実はそれこそが、社会脳の刺激だったのです。眠っている人間の能力をもっともっと生かすために、野外活動に限らず、さまざまなイレギュラーに挑んでください。

キャンプでスタッフを務めたネモクラブのスタッフたちは、一足先にその面白さに目覚めた人たちです。例えば料理一つをとっても敢えて山から食べられるものを探してきたり、食器を自分たちで作ったり、ひがな一日いかにおいしいバームクーヘンが作れるか考えていたり、いかに決まりきった日常から離れるかを楽しみに来ています。安易な方法を言い出そうものなら「そんな浅瀬を渡ることを考えちゃだめ!ふぁすの精神に反する。ここは浅瀬にターザンロープをかけて飛ばなきゃ!」となっきーも叱られるほど。

そんなイレギュラーの経験が増えると、子どもは精神的にたくましくなり、もはや学校行事くらいでくよくよと言わなくなります。学校の生活など考えれば先が読めるからです。家族で遊ぶ際にも、保護者として安全を確保しながら、いかに子どもにイレギュラー体験をさせるか、楽しみながらチャレンジしましょう。

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