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それを使って何をするのか

子育てはその国の文化的な背景の影響を強く受けています。男女の性役割の意識などが一番の例ですね。南洋のある島では、男性は一日飾っておしゃべりをして過ごし、女性は狩をして食べ物を調達するという民族がいるそうで、そのような民族の子どもたちと今の私たちの子どもの意識が同じはずありませんものね。文化の話を出したのは、日本に古来からある算術について、面白いと思ったので。

南洋の例え話と一緒に、かつてママゼミ乳幼児編でお話したことがあると思うのですが、日本には古来独特の算術があって、例えばxとyの連立方程式を使わなくても、二つの変数を求める計算方法があります。そう、鶴亀算。いつも子どもとの笑い話で「鶴は千年、亀は万年生きます。合わせて何年でしょう。」とジョークから始めるのですが、本当によくできていて、数学が苦手だった私も、ゆっくり考えればできるのです。

全部で10匹、足が32本あるとき、鶴と亀は何匹ずつでしょう。というような問題です。中学生ならx+y=10と2x+4y=32の連立方程式で求められます。でもxとyという未知数が理解できない学童には、亀の足の二本分と鶴の足を足して、頭の数とセットにして、残りの足の数をだして、それを足の数の差で割る・・・というような方法で導けてしまうのです。目に見える面積図を使って子どもに教えると、中学年の子どもにも正解が出せます。

日本人の算術の巧みさには驚きます。同じように日本語はとても複雑。まず日本語がきちんと伝えられないとせっかく英語を覚えてもそれを使うことができません。高いお金を払って英語教室に通うことは、体感的に身に着ける目的を果たしますが、せっかく通うのでしたら、ぜひ英語文化の自己主張・自己表現も身に着けるよう働きかけてあげてください。

とても上手に英語の発音ができる少女がいましたが、友人関係について意見を尋ねたら(もちろん日本語)貝になってしまいました。それではせっかく英語が話せても、それを使うことができません。言葉も考え方も、生まれ育った環境の影響を強く受けるのです。表面だけのお稽古をしないで、何を子どもに身につけさせたいのか、保護者としてしっかり願いを持つことが大切です。

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コメント

うちは英語のCDは持っていますが、英会話などは全くさせる気はありません。
が、小学校にも英語の授業が取り入れられる今、「うちはうち」なんていうのは呑気すぎるかも、ですΣ(;・∀・)
英語を使うシーンとしては、他文化圏の人との交流がまず考えられるので、今はお茶や書道など身近な日本文化に触れる機会を作っているところです。
話す技術もさることながら、何を話すかが大事ですものね~。

ちなみに鶴亀算、いまだに解りません(;ω;)

人格や能力を研究した学者の中から生まれてきた言葉に、「結晶性知能」という言葉があります。教育の種類には、器を作るタイプと中身をつくるタイプの2種類があって、最近の詰め込み教育には「早く器を作る」という傾向が見られるけれども、本当に必要なのは中身であり、しかもその質ではないのか、という指摘です。時間がかかっても大きなしっかりした器を作ることと、入れる物は何かと考えて教育する態度が必要で、その中から結晶として出てくる能力こそ最も大切な能力ではないのか。
周りをみてあせってしまいがちな私たち世代には、とても重いアドバイスだと思います。
ところがね、「詰め込み」式だと思われがちな受験向けの教材の中に、ものすごくよく研究された物があって、日常のテレビやゲーム、児童図書では触れる機会のない興味を引かれる文章や知識に出会うこともあるんです。
改めて頭をやわらかくして、出会いに幅を広げないといけないなあと反省する日々。
心を育てることとと、知的能力を身につけることは反対語ではないですものね。

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