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知能について その2

知能といってもいろいろな面から見た知能があるということがわかってきました。ふぁすで一番大事にしているのは、「社会的知能」ということになりますが、そればかりでももちろん偏りができるわけです。

昨日お話した5つの知能という点で考えてみましょう。「博識的知能」というのはご想像通り、

いわゆる「物知り」というタイプの知能です。物事の理解が早く、丸ごと覚えてしまえる人がいます。子どもによっては早くからこの面が秀でていて、末は博士か大臣かと親を期待させるようなタイプもいますが、他の能力のバランスがとれないと知識だけでも学業成績は伸びません。これは体験的な印象ですが、周りに目が行かない自閉傾向の人は、自分の興味に集中しやすいため、この博識的知識というのは強いと思います。自閉症の子どもがスクールバスの乗車中小一時間もえんえんとテレビコマーシャルを演じていたり、車オタクで片っ端から覚えているというような話をよく聞きますが、人の記憶の素晴らしさには驚かされます。ただ自閉症者はそれを社会に役立てることができないので、サポートが必要というわけですが、彼らの能力を上手に使って例えば宅配の分類などをしてもらうと種類ごとにコンピュータのように正確に種わけをできておおいに助かるというような話を聞いたことがあります。とかく繊細なバランスを求められる現代社会では、取りこぼされがちでしたが、古来の生活では善き「こだわり職人」の多くは彼らのようなタイプでありおおいに賞賛を浴びた一つの能力だったのではないかと考えます。

「技術的知能」というのもよく似ています。寡黙な職人・・・おべっかは下手だけれど仕事をさせればピカ一の職人というのが、古来世界中にいたはずです。言語知能は高くないけれど手でできる仕事が多かった昔は多くの工芸品を生んできたのです。博識的知能と技術的知能が高ければ、能力の高い職人であったことでしょう。よくレオナルド・ダ・ヴィンチが発達障害だったと言われるのも、こうした能力の高さの話です。そんなタイプの人は周りを見回せば今でもたくさんいますよね。おしゃべりが苦手でもくもく手仕事が好きな人というのは全体に男性に多いです。「うちの子発達障害でしょうか」と相談にみえる親御さんで、お子さんがこうした特徴であると話されると、「お父さんはどんな方ですか?」と尋ねてみると「良く似てるかも。」と言われることが多いです。「じゃあ、お父さんも小さいときはお子さんのようなタイプだったかもしれませんね。お父さんのような立派な社会人になりますよ。」というと「そうですね!」と希望をもたれます。営業には向かなくても立派な専門職はたくさんあります。

それと対極的に考えられるのは「言語的知能」言葉を操る力です。やっぱりおしゃべりが得意な女性は全般にこの知能が高いですが、男の子にもそういう子がいますし、女の子でもあんまりおしゃべりではない子もいるものです。おもしろいと感じたことが、娘のバレエ教室の女の子たち。学校で中学生を見ている私は「?この子ら機嫌悪い?緊張してる?なんで黙ってるの?」と思うほど、おしゃべりが少ないのが特徴です。女の子のなかでは言語的知能よりも運動的知能の方が優位な子の集まりと言ってもよいでしょう。この傾向は学年が小さいうちはわかりません。中学生以上まで続けているようなグループに見られる特徴です。天は二物を与えず、ですね。おしゃべりが下手だからダンスに向かっていったのか、逆なのか、これはなんとも言えないところです。

楽器やスポーツ、絵画などに取り組む子にも言葉よりも自分を表現しやすいということがあります。ぺらぺらしゃべりするタイプではない子の場合なんとかおしゃべりさせようとするのではなく、会話以外の自己表現を身につけるという着目の仕方もあるよ、というアドバイスです。「男のくせにおしゃべり」「女のくせにだんまり」というのは知性の面から見ても偏見に過ぎず、その人の特性を伸ばすことに親は力を注ぐべきということです。目だった特徴は私から言わせればむしろ「与えられた天性の力」=才能です。大事にしましょうよ。

もう少し続けましょう。

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