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シュークリーム構造

頭をSCに戻すため、少し考えてみました。

子どもを育てることは、シュークリームを作るのに似ていると思います。といってシュークリームを作ったことがあるわけではありません。シュークリームは製菓のなかでは上級技術が要ると聞いて恐れをなして取り組んだことがないのです。外はさっくり香ばしく、中のカスタードクリームは濃厚でまろやか・・・というのがおいしいシュークリームなのでしょうが、最近の相談の中で、すばらしく膨らんだシューの皮をお持ちなのに、カスタードクリームが入ってないという状態のお子さんをお見かけすることがあります。

ここで言うシューの皮は、

文字通り外見だったり学業成績など周りから評価されやすく見えやすい部分。そしてカスタードクリームは中で味を出していて外から見えない「心」の部分。いうまでもなく皮だけでは味気なく、物足りないでしょう。どちらも大事で、必要です。

それから不思議に思うのが、そういう子のお母さんは決して皮ばかりの見得張りなわけでなく、きちんと中身を入れたいと思い、お母さん自身はとても味わいのある方だということです。私が思うに本当に皮ばかりを作る親子は問題意識もないので私に用もないのでしょう。本当は中身のずっしり詰まった人間を育てたいのに、何かずれていることに気づいた親子、と考えられます。

クリームを作ってあるのに、入れ忘れてる?という印象。ただ子どもは時間をかけて出来上がってきますから、速攻で入れちゃえというわけにいきません。クリーム入れ忘れた親を責めるような反抗期もあります。

ふぁすの勉強会で、「心」について考える時に、主に子どもの発達の中では心の部分を「社会性」と置き換えて説明することが多いですが、これは他人との関わりを経験することで身につく能力です。本を読んでもドリルをやってもできるようにはなりません。砂場でお友達と遊ぶことで身につける力の部分でもあり、家庭で躾ける部分でもあります。早くから大人と同じ思考能力を身につけ一見理解の良い賢いお子さんに見えても、思春期に「自己意識」と「パターンとして入れられた行動原理」が一致しなくなり立ち止まってしまう子が出てきます。出現率としては100人に一人くらいかも知れませんが、それが現れないままもっと問題を先送りしている子も多いかも知れません。

もう少しわかりやすく言うと「良い子のふり」をしている自分を自分だと思っていたら、本当の自分の弱さやわがままが出てきたときにどうして良いかわからなくなってしまう、という状態です。小さい時から「どうしたいのか。でもどうすべきなのか」という葛藤を経験せずに頭だけで理解して行動してきた子は、抑えきれない自分の欲望に出会うと立ち止まってしまうのです。大学生やいい大人になってから麻薬に手を伸ばすようなタイプは、まさしくこうした人たちだと思います。自分の弱さや欲求をどのようにコントロールするのかを、身につける機会を大人たちは与えているのでしょうか?

「頭でわかってるけど、心がついていかない。」中学生の彼らの言葉です。これをしっかりと自分で受け止めて自分を見つめることを私はします。親だと「そんなこと言ってられない」と尻を叩いてしまいますが、先送りしても解決しません。

進学を目指す子にとって、大きくなるほど、目標や動機が勉強のモチベーションになります。物で釣れなくなってきます。自分は何者かという問いかけを自分で考え答えを求めてさまようのが思春期です。学校カウンセリングではじっくり対話して本人の内的成長を促すのですが、立ち止まってしまう子の尻を叩く教師と保護者。知的に高い子どもであればあるほど抵抗を感じて、歩き出すのが遅くなります。

ふぁすの予防教育では、子どもの心の発達に目を向けて、カスタードクリームの部分を大切にしています。それを入れるタイミングも重要です。かけた時間からするとその分皮の見栄えが劣るということもあるので、そのバランスも難しいところです。

心を作る作業について、家庭でできることを提案しているのが「ママゼミ」であり、実践的に親子でトレーニングする場が「ふぁみーゆ」「ネモクラブ」の活動であることはご存知でしょう。結果ばかりを重視すると皮ばかりのシュークリームになります。ふぁすで一緒に学びませんか?

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