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知能について その3

今日はどうにか雨に降られず、朝の旗当番行ってきましたよ。まだまだ子どもがお世話になっているので小学校の登校時の安全立哨も当番で回ってきます。小さい兄弟がいる家庭では留守番させたり背中におぶって参加したり、ということもあるわけです。小さいお子さんの家庭も兄弟がいたらしなければならない我慢・・というのを想像して、一人目の子をあんまり過保護にしない方がたくましく育つように思いますよ。というのは余談です。

今日は5つの知能の側面「博物的=物知り」「技術的=手先の器用さ」「言語的=言葉の巧みさ」「社会的=人との関わり」「流動的=機転」のうちの社会的知能と流動的知能について詳しくお話しましょう。

先の3つの能力はどちらかというと道具的な力です。実技というか技能というか、実社会で職につくときにはおおいに役立つ力です。目に見える形にしやすいという点では学業成績にも評価されやすい力と考えられるでしょう。それに対して後の二つは、どちらかというと学校の成績表の右の行動面などの評価に反映される力でしょうが、生活をしていくうえでは、この二つの力が高いほうが他の力が出しやすくなります。

社会性というのは、ママゼミで言うとおり、自分と他人をつなぐ力ですから、自分のことを伝える=発信の能力と相手のことを理解する=受信のバランスが大切です。社会的技能が低いとされる発達障害児は、このバランスが悪いので調整することを学ぶと、あとの3つの力がどれかあれば十分社会で活躍するチャンスがあるということです。ところが、この力を伸ばすような働きかけというのは、これまで地域社会や大家族の家庭の躾などの多くの人の関わりで作り上げられる仕組みになっていたので、とくにこれを勉強するプログラムがないうちに、大家族や地域社会という社会の仕組みが崩壊してしまったために、この能力の欠如がめだってきました。子どもたちが自然と外遊びの仲間の中で学び、近所のおじさんや親戚のおばさんに教わった幅広い他人との関わり方のコツのようなものを、今の子どもたちは学ぶ場がないし、親たちはそこが抜けてると気づきません。私たちの育った次代には、まだそれなりに地域や親族の社会が成り立っていて、自然にその中でそだっていたからです。

今それをあえて作り出さなければならなくなりました。必要に反して地域は失われていくばかり。それにはきちんと理由があるので、またそれは別の機会に。(社会教育論になってしまうので)

さて、もう一つの流動的知能ですが、この4つの力を臨機応変必要に応じて使い分け、自在に組み合わせる力といってもいいでしょう。コーディネーターのような仕事がこの能力の高い人に向いています。対人関係では「気が利くなあ」と感謝されますが、自身にとっても最低限の努力で最大限の効果を出すことができるわけですから、効率が良いといえるし、これもかなり高次元な知能といえるでしょう。脳のパーツでいうと、前頭葉が出す指令が駆け巡る早さというような、機能というより性能の問題かもしれません。

各パーツの機能と性能、それを組み合わせるマシンのように知能も考えると、スポーツカーと4駆とトラックとタクシー、それぞれに果たす役割が違うから、自分にあった仕事を目指すのがいいとわかると思います。スポーツカーはスポーツとして運転を楽しむためであり、荷物も人も乗せるには向かないし、タクシーでは山道には入れません。車のことなら当たり前に考えられるのにわが子には全てを求めてしまう親心を少し整理すると、子どもの特性、自分の特性を大事にできると思います。

ただ、人間は柔軟ですし、子どもは発達途上なので気をつけて働きかけるとまだまだ能力はかなり無限に伸びてくる可能性もあるわけですから、偏りの大きいお子さんほど、この5つの能力を見分けて、弱いところを伸ばしてあげるように親が環境を整えてあげるといいですね。どうやって?もちろん苦手なことは苦手ですから、下手ですしやりたがりません。だからこそ何倍も時間をかけるしかないのです。それをいかに楽しく仕掛けるかというのが親の腕の見せ所。時には仲間の力も借りて、親子だけでなくみんなで取り組むようなセッティングが必要かもしれません。苦手だからなんとかしてください、と言われてもできるのは本人と親だけです。本人にもきちんと理解させ、頑張るところは頑張るという説得ができる関係を作れているかということも、親には大事な点です。

特訓すればできるようになりますが、子どもには拷問になっていないかと反省することも必要になります。今は拷問でも結果的に子どもが理解するというようなつらい場面もあるかもしれません。それは抱えてしまうと見えなくなってしまうので、まわりに相談できる相手や専門家とつながって育てる必要があるのです。

人間の能力はこの5つだけとは限らないので、いろいろな能力について考えを巡らせてみるのもふぁす的人間理解ですね。

またアトリエやフォーラムのお題になったら楽しいです。

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