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子猫に学ぶ「発達と教育」

100603_074303 今日は日々の猫の育児から見直す、発達と教育の心理学について考えてみたいと思います。3週前に息も絶え絶えにやって来た猫の赤ちゃんは、元気に育っています。男の子じゃないかというので、今のところ名前は「ルーク(LUKE)」。猫の性別はなかなか見分けるのが難しいので、もし女の子だったときのために、「レイア」と変更できるようになってます。そう、フルネームは「ルーク・スカイウォーカー」(爆 それはさておき・・・

これから人間の子と同じ、離乳とトイレトレーニングが面倒だなあと思っていましたが、ロバートが作ってくれた子猫サイズのトイレに砂を入れて、少しおしっこを垂らしておいたら、自分で入り、砂を掘り、トイレを済ませて出て行きました。誰も教えてないのに。

感激してロバートにに写メ送り、洗濯を干しながら、考察。これまでの育児から、個体の発達(猫ちゃん自身の持っている本能的な力のことを専門用語でいうとこうなる)と環境要因の相互作用について、こんなことを考えました。

乳幼児期の最重要環境要因は「保安」と「愛着形成」であると。うちには5人のママがいる。代わる代わるミルクをやったり、トイレをさせたり、かわいがって遊んであげたり、5人の個性で得意な関わりも声かけも違う。しかしルークはそんなことかまわない。生まれたときから彼は5人の母親がいるものだと思っている。父親は?猫の父親は育児をしない。顔も知らない。それでも猫はママさえいてケアを正しく受けられれば十分に成長し、内蔵されていたプログラムを順に起動させて、生命維持を自ら行うことができる。

優しく声をかけ、清潔に保ち、おなか一杯にしてあげて、体をなでてあげることで、おそらく脳のホルモンが活性化して、機能が高くなっていくのだろう。誰であってもそれほどには影響はないようだ。

では人間はどうだろう。乳児期の赤ちゃんも基本的には同じではないかと思う。お母さんでもおばあちゃんでも、お父さんでも、優しく丁寧にケアしてくれる存在が大切で、その相手に愛着を持つ。側にいると安心する。この環境こそが必要なのであって、この段階では「しつけ」は大切ではない。

続く幼児期に入ると、じゃれあってつめを立てたり噛んだりの加減を親がしつけると、元・上野動物園長から講話で聞いたことがあるが、社会性発達の教育がここから始まるということになる。「相手に痛いことしちゃだめ」これが社会性の基本だろう。

こう書いてくると「人間にも父親は要らないのか」という疑問がわいてくる方があるだろうが、人間と猫の違いは、乳児のケアの複雑さと時間の長さではないかと思う。東京大学遠藤教授が「人間は生まれてから1年間歩けないので、それまで移動には必ず抱え手が必要になった。歩けるまでお腹で育てると大きくなりすぎるために『生理的早産』となって、産んでから抱くことになった。そうすると母親は何もできなくなる。だから人間には夫婦制ができて、父親が母親を補助保護することになった。一夫一婦制は霊長類でも人間だけの特徴」と仰ったとおり、猫ちゃんとは違ってママの負担が大きすぎるので、それを支えるのが父親の仕事となり、同調して育児しているうちに、愛着形成がなされる。

人間社会は猫社会よりはるかに複雑で困難なので、教育は格段にレベルが高くなる。その葛藤の場面で、どうしても父親の存在が大きくなってくるので、それまでに愛着形成が完成していると子どもが順調に発達していく環境は整えられる、ということになる。

乳幼児ママはパパに何を期待すれば良いか?日中仕事で留守が多いパパに求めることは、時に育児の交代であるが、基本的にはやはりママの後方支援ではないか。育児に疲れているママにちょっとした気配りをしてもらえたら、たぶんそれだけで頑張れるママは多いのだろう。ただ残念ながら新米パパは育児に不慣れなママと同じくらい未熟で、赤ちゃんと同じくらい自分もケアしてもらいたいとすねる幼児性もあるようだ。そうなると先にパパママ教育受けてから子どもを産むべきだ。

仕事できちんと家計を支えることは言うまでもないけれど、仕事だけしていたらよいというわけではない、というレクチャーをプレパパに伝えたい。ママの補助保護をしなければ、サル以下、猫並ということになる。

そんな話をこれから講演でもしていこうと思います。巷では「イクメン」なる言葉もはやってます。ルークのように5人のママも悪くないけれど、一般的にはパパは経済面担当という家庭が多いから、守備範囲を大切にママが安定して子育てに関わることが大切だと伝えていこうと思うのです。

ママゼミで言っていますが、ママ一人で頑張らなくていいよということです。

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