無料ブログはココログ

イベント情報

図書紹介

  • 図解でわかる心理学のすべて

« 朝からSST | トップページ | 生徒指導とSC その2 »

生徒指導とSC

髪が茶色い。眉毛がない。ピアスがついている。ズボンが腰履き。これがいまどきのやんちゃ系の中学生の姿。当然中学校では生徒指導の対象となる。

大多数の子羊の群れのような一般の生徒に悪影響を与えないよう、今の中学では校則に沿った服装でなければ教室に入れないように指導している。

では言えば黙って教室に行くかと言うと、そんな気配もない。教室に行ったところで勉強でついていけず、続けて2限もいるのが限界というところ。

ではなぜ学校に来るか。どこにいるのか。

それは他に行くところがないから。少なくとも学校には自分と似た環境の仲間がいるから。でも教室にも入れず、保健室や体育館の周りで溜まってしまっている。

その様子が集団となると雰囲気が悪くなるという理由で、教師が散らしに行く。

学校に来ずに誰かの家に溜まっていると教師が来て、親も自分も叱られるから、学校に来ているのに、結局帰らなければならない仕組みになっている。これは社会心理で言う「ダブルバインド」だ。

なぜそんな現象が起きるか、それを分析して解決することを期待されている。集団となると暴徒と化す恐れがあり、教師が抑えるのに疲労する。別室に集めるのは難しい。

現象で捉えるとこのようなことが起きているわけだ。生徒指導に関わる「退学・非行系」の問題もスクールカウンセリングの対象になる。心理的原因から見ると、虐待・ネグレクトの結果の問題行動であったり、そこに発達障害が掛かっていたりするからだ。ネグレクトの子どもの心の問題は臨床心理の「愛着障害」で説明がつく。

彼らの派手な服装は、私から見ると毒を吐く動物たちが自然から与えられた、あの派手な柄と同じだ。罪なき者に警告している。「自分は君たちと違うよ。下手に傷つけると大変なことになるよ。」というサインに過ぎない。大人に対しては「くだらない外見で、あなたは私を判断しますか?人は中身だというのは建前ですか?」と試しているに過ぎない。

まず人としての関わりができる相手かどうかを、彼らは見極める。生徒指導はその基本的信頼関係が築かれてからでなければ効果がない。

「あんた、誰?」彼らは率直に聞いてくる。「スクールカウンセラーだよ。君に会いに来たんだよ。会えてよかった。」

あんた、誰? 何しに来たの?・・・・それに応えることができる大人を、彼らは相手にする。いまさら失う物などないのだから、怖いものなんかない。率直な質問は、まさに神の問いと同じ。

あなたは何者か?何をしに来たのか?

私たち大人のなかで一体どれだけの人が、この問いに答えられるのだろう。

« 朝からSST | トップページ | 生徒指導とSC その2 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 生徒指導とSC:

« 朝からSST | トップページ | 生徒指導とSC その2 »