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みんなで良くなろう

数年前のSCの研修で、「特別支援体制の変化を推進する」というような内容で話を聴いた。その時に学んだ大きなキーワードが「インテグレーション(統合教育)からインクルージョン(包括的教育)へ」という言葉だった。同じような研修を、臨床発達の研修で行った東京学芸大の先生のお話で聴いた気がする。

今一度調べてみると、統合教育という考え方が進んできて、障害がある子も基本的にみんなと一緒に教室で教育を受けるという流れが生まれてきた。これは正直に言うと、現場の担任の先生にとって厳しいことも多い。でもその方が互いに教育的なんだとうまく流れを作れる先生ならば、個性の違いを尊重しあう世の中を作れる子どもたちを育てていることになる。

しかしそういう器用な先生ばかりとも限らないので、置いておかれる子もでれば、介助さんや学習ボランティア頼りになっている現状もあるらしい。

そこで新しく出てきたのが「インクルージョン(包括的教育)」という言葉。これは昨日の「気になる子」を全部抱えようというあの考え方だ。そして、昨日も言ったように、親から見たら自分の子に気になるところがない、ということはむしろネグレクト(育児放棄)な状態で問題意識を持てていない証拠で、普通にわが子を見ていたら必ず気がかりがあるものだ。それで、それが集団生活や集団学習に差しさわりが出てきたら、それを「障害」と捉えてみんなで解決できるように考えていきましょうということになった。一人ひとりに優しい教育、それがインクルージョンの一番の理想。確かに耳で聞く力の弱い子が、上手な指示で動ければ、それはクラス全体の子にとってわかりやすいわけだ。

昨年度も小学校で、低学年の担任の先生がなかなか能力に大きな偏りがある子をとても上手に扱っている姿を拝見して、その先生の指導力の高さに感心したが、一人の障害児に上手に伝えられる先生はクラス全員に理解が渡り、結果的にクラスは落ち着く。

難しい子を排除しなければ進まない指導は、しょせん指導能力に問題がある。ただし、そういう生徒が何人もいると、学級自体が成り立たなくなる。そういう場合にはクラスに専門家も入るというのが、インクルージョンの自由な発想だ。

H19年度から制度だけは動き出したが、正直どうなんだという現場の慎重論もあったろうということを踏まえて、改めて推進の声を上げようと思う。

その理由は、大きな組織的改革をしなければ、見た目の非行傾向の態度や服装からだけで判断されて生徒指導で追い回されて一向に解決しない生徒ばかり増えて、教員も疲労し、生徒も未来が見えてこない。まずこの子たちを落ち着かせて、不登校に追いやられている本当の障害児、グレーゾーンの子達と関われるような体制を作るには、大きな視点でシステムを作らなければ動かせない。いつまでもおとなしい子たちが後回しになっていてはいけない。

日々の校務に追われる先生たちに心から同情と共感を惜しまない。SCとして学校に週一度でも入らせてもらうと、「親さん、頑張ろうよ!」と叫ばざるを得ない。自分の子だけ良くてもだめなんだよ。学校全体がよくならないと。

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