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実践「ほど良い?母」

やんちゃ系の少年が突然「習字をやりたい」と言い出した。学校でできる校則違反じゃないことを一緒に考えようと言い、試していた。

みんなと教室に入らないからできずに終わってしまったこともたくさんあると考えて、今から取り戻そうじゃないかということで、やってみたいと言えばできるだけ努力をする。今回も先生に書道道具を探してもらい、習字の得意な支援員がスタンバイ。

なぜかなかなか筆を持たない。そしてなぜだか「画鋲ちょうだい」

なんと彼は刺青、タトゥをしようともくろんでいたのだった。しかしそんなことを露ほども疑わない人の良い支援員たちに、手取り足取り、いつの間にか筆をもたされている彼。

そのうち「背筋伸ばして!」なんて言われて、つい乗ってしまっている彼。

発達とは勘違いの連続、という学者もいる。ピアジェは「シェマ」という動作のまとまりを発見し、幼児はシェマの獲得と喪失の連続から知能を発達させると言う。こぼしたコップのお茶の流れをみて「液体」を知り、液体と思ってゼリーに驚く、というように。新しいシェマの獲得は実はほとんどが思い込みと勘違いから始まるとすると、お人よしの支援員の勘違いで、彼はタトゥのつもりがお習字を獲得してしまうわけだ。

教室じゃばかばかしくて、できなかったことも、なんとなくやってみて、意外と面白いかもしれない。あの時は気持ちも荒れていたけど、今なら素直に取り組めるかもしれない。

切り紙工作と切り絵工芸も勘違いで、切れかかった彼だったが、言葉を尽くしてこんなヤツだろっ!と説明したらしい。はーなるほど~とうなずいていると、見かねて教材セットを出してきてくれる先生。

ああ、いいコンビネーションだなあ。程よいボケ具合!(あ、ごめんSMAP)なんと発達的支援の態度なのでしょう。これぞ「ほど良い母」

しょうがないなあと、呆れながらも、彼の笑顔はだんだん緩く穏やかになっていく。ここじゃ意地張ってもエネルギーの無駄と悟る。支援員が競作してきたバレンタインチョコやケーキを目を白黒させて飲み込む彼。

たっぷりの愛情しか、この部屋にはないよ。ゆっくり育っていけばいい。

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コメント

「程よい母」ってこういうことか!!と身をもって経験でき、整理がつきました~(笑)。

実際、わが子には子供が望む以上に先回りをして、あれやこれやと頑張りすぎる母をしているなぁとあらためて自分自身をふりかえることができました。

望まれるときには「しっかりものの母」となれるように余力をたくわえながらも、ボケもうまくつかいこなす!
そうすることで、こどもが自由に、子供自身の意志を持ちながら関わってきてくれるんですね。

でも・・・頑張っているはずなのに意外に息子は
「も~ぅ、僕のお母さんボケとってあかんわ」とため息つかれることも多々あるような。

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