無料ブログはココログ

イベント情報

図書紹介

  • 図解でわかる心理学のすべて

« 休養中 | トップページ | 花は必ず咲く »

「はかなさ」と「あやうさ」

日本人が冷静だと世界で尊敬されているという報道。

そうなんだろうか・・・あまりの恐怖の前に人は無力感に襲われてすくんでしまうものかもしれない。

もう一つ漠然と感じたのは、「無常観」という日本古来の考え方。紙細工のように家屋や車を押し流していく自然の力の前に、「やっぱりこんなにはかない物なのだ」と人や文明の存在の危うさを感じたのは私だけではないだろうと思う。

だからこそ意外にも人の命の力強さが見つけられると、こんなにも嬉しいのだ。はかなく、何の保障もない、明日もわからないものが人の世・・・と少し投げやりになってしまいそうな、「常ならぬ身」のむなしさを、なんとなく感じて生きてきた大多数の日本人たちが、それを、これでもかと見せられてしまったので、負けん気を起こしてがんばっているのかも知れない。

震災の様子がまざまざと見せ付けられる映像が続いた日でも、私は面接のなかで

「生きてたって意味がないじゃん」というつぶやきと向かい合っていました。人としての憤りも感じて、「津波に流された人たちもそう考えただろうか?」と思わず尋ねると、黙っていました。しかし、あの情景にも心が揺さぶられず、わが苦しみと空虚感しか持てない人がいるということも、あの事実と同じく、目の前の事実なのだと、私は根深い日本人の心の闇におののきました。芝居や妄想なら「目をさませ!」と肩をゆすぶるところですが、本当にあの情景を見ても心が動かないとしたら・・・それは本当に生命の危機であると、思いませんか?

災害の前の無力感・無常観こそが、実はわれわれが人として生きている命の証なのかも知れません。

「私に何ができるの?何にもできないじゃん。」・・・そう悔しくなったり、むなしくなったり、情けなくなったり、そういう自分を見つめてください。

自分でなくて良かった・・・こっそりつぶやく、自分もごまかさないでください。それこそが人としての感情。

その上で、そんな私が何者か・・・改めて背中を子どもたちに見られているよ、と気づきがあるのです。

« 休養中 | トップページ | 花は必ず咲く »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「はかなさ」と「あやうさ」:

« 休養中 | トップページ | 花は必ず咲く »