無料ブログはココログ

イベント情報

図書紹介

  • 図解でわかる心理学のすべて

« 相談活動 | トップページ | 魔法の言葉 呪いの言葉 »

WISC-Ⅳ

もう季節は初夏。そろそろ今年もわいわいキャンプの準備始めなくては・・・今年開催するとわいわいも「Ⅵ」バージョン6になるんだなあと、感慨深く・・・

いきなり、なんでⅥか、というと、最近話題の知能検査WISC(Wecheler Intelligennce Scale for Children)に第4版、つまりⅣが出たので思い出したというわけ。

日本一広く新しい中学校に、日本一進んだSMAP支援室があるのが自慢だけれど、相談・支援体制が進むにつれてアセスメントの有効性が認められ、その根拠となる知能検査の有用性もあがってきた。精神系の病院か児童相談所に永い間予約してから受けていた検査が、各市町村の教育委員会の機関でも受けられるようになったものの、テスター養成がなかなか進まないのが現状で、結局は待つか、教委へ機材を借りに行って私がテストすることになってしまっていた。

そんな流れの中で、従来のIQだけで生徒をラベル張り(つまり、知的障害か否か決めるだけ)の道具などではなく、知能測定をすることで、その生徒の困っている原因を客観的に見極めたり、逆に人並みはずれて優れた能力を見出すことができる、WISCを上手に使うことが期待され始めた。そこで一般の中学校では珍しいが校内備品として購入を決めてもらったのだ。

その子自身のもって生まれた偏りか、環境が揃わず積み残された能力の偏りなのか、多種多様な生徒が存在するこの中学校には必要なアイテムというわけだ。

進取の気性と熱意あふれる中学校の若い教職員は、一般に出回っている3版つまりⅢ(サードバージョン)と今年1月に発売された4版(Ⅳ-フォースバージョン)を検討した結果、Ⅳを購入するという。

Ⅲにおける言語性・動作性という概念を見直して、能力の解釈の仕方が変わるようである。が、なかなか研修がおいつかないのが実情。果たして、Ⅳを使いこなすことができるのか?

急遽貴重なⅣの解釈講習を申し込み、開催地神戸へ勉強に行ってくる。

「この子は言葉が苦手だけど、デコや手芸のセンスは抜群で素晴らしく美しく仕上げることができるんです。職人になったら絶対成功します。」

「この子は平均知能では知的障害になってしまうけれど、コミュニケーションの能力では高くて、特別支援学校に進学するよりも対人関係の職につけば障害者としてでなく社会で働いていけます。」

「この子は本当はそれほど能力が低くないのに、積み上げができていません。今から戻って積み上げてやりましょう。」

「この子は書きが苦手です。手首から先の動きが不器用で、それを隠してきました。もう一度鉛筆を持つところから取り組んであげてください。」

中学生になると将来の進路も含めて考えなければいけない。能力の限界の見極めと得意分野の開拓が急がれるので、知能検査を元にアセスメントをして、支援会議で教材などを決めていく。その子に応じた時間割が組まれる。

WISCがあれば、支援対象生徒の70%に支援計画書を策定せよとの教育長の命に100%で応えられる。

新しい校舎に新しいスタイルの支援システムが機能し始め、新しい検査機能が加わる。それでもなかなか減らせない不登校や不適応。日々教員と支援員の努力は続いています。

予防社会教育で行う「わいわい」は、Ⅵになって、どんな進化を見せるのか、これも楽しみですね。ずっしりと心地よい(?)プレッシャー感じてます。

« 相談活動 | トップページ | 魔法の言葉 呪いの言葉 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: WISC-Ⅳ:

« 相談活動 | トップページ | 魔法の言葉 呪いの言葉 »