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「できる」と知っている

臨床発達心理の講習で、特別支援教育の第一人者東京学芸大の小池敏英先生の授業がありました。心理統計の基本、正規分布は常識ね、という話から始まって、前半重度の知的障害のお子さんを学習へつなげるステップの詳しいお話と、後半は教室にいる遅れのある生徒の早期発見対応の、5時間あまりの熱意あるお話。

読み書き障害の原因が眼にある場合があるというのも新しい知見でした。発達障害の子には微細運動(細かい動き)の苦手がよく見受けられますが、手先だけでなく、眼球の細かい動きが苦手で、教科書の文字を言葉のまとまりごとに追えないのだと言います。

そういう子には、まず単語を一まとまりに見分けるトレーニングをするのだそう。またイメージを写真などで見せてから読ませるとスムースに読めたりも。読めるという楽しさを身につけるために手助けをしている先生ご自身のVTRも印象的でした。

子どもとの関わりの姿そのものに、温かさと熱意が伺えます。そして講義の締めくくりが、「その子にできることを早く見つけてあげてください。そして『君はこういうことができるね。得意だね。』と言葉にして伝えてあげてください。「できるということがわかってもらえた。」という信頼感で子どもは伸びます。

そういう先生の姿勢に日ごろの支援を後押しされた嬉しさで一杯になりました。もちろん特別なニーズのある子に限ったことではないわけですね。誰もが同じ。でも自信のない子には、まず「できるということを知っている」とわかってもらうことほど、嬉しいことはないのでしょう。

私も知能検査を進める目的は、それです。「いろんな偏りがありそうですね。自分の力がわからないで困ってみえると思います。まず何が得意なのか見つけましょうよ。そうしたら苦手なこともはっきりわかります。どこまではできるのか、どこからは無理なのか、それがわかると親御さんも本人もすっきりします。」

そう進めて検査結果をお知らせすると、たいていは「ほっとした」「すっきりした」と言われます。必ず得意なことが見つけられるわけですから、そこから始めれば良いのですね。

君のできること、知ってるよ・・・支援者の心得第一条です、ね。

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