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集団における個の対応

若い先生から相談を受けました。はみだし傾向の生徒を抱え、その子のためになんとかクラスへ入れていこうと考えている自分は、クラスの生徒たちにとって公平ではないという矛盾に当たるというような内容でした。

集団のクラスを預かる担任教員にとって、生徒全員への公平性は大切です。個への対応というと聞こえは良いが、それはひいき・差別でクラスの中に不公平を生むのではないかという悩みを抱える先生は真面目な優れた教師です。

私はこんな風に答えました。

はみだした子を入れていこうとする先生の姿勢は間違ってませんよ。もしクラスの子どもたちに不公平と思うならば、クラスの一人ひとりに同じように気持ちを向ければよいことです。子だくさんなお母さんと同じですもの。今支援室に20人いますけど、一人ひとり課題が違うので、関わり方は違いますけど、みんなかわいいです。子どもが一人と三人では、かけられるお金と時間は確かに同じじゃないのですが、愛情は3倍もてますから、私は自分が動くことでそれを示しています。クラスの子どもたちにも一斉に同じにすることが公平なのではなく、一人ひとりに必要なことを考えて関わってあげることができれば、みんな大事にされてると感じてくれるはずです。

同じ日の午後、今度は団体の部活動の中で気がかりなタイプの子をどう入れていくかという相談を先生から受けたときにも、やはり同じような質問をされて、同じようにお答えしました。勝敗を競うような部活では、ともするとそういう子は足をひっぱる存在として、疎外されがちなのも事実。入れていきたいと願う先生は立派ですが、どう入れていくのか、一緒にあれこれ考えたのですが、そのうちに、上のような話に触れていきました。

先生にとっての公平性は全員に同じ教育をすることなのでしょうか?一人ひとり違うのに?一人ひとりのニーズに合わせた教育をすることは、38人のクラスでは38の仕事をしなければならず、大変なのかもしれません。

支援室で、学年も進度も違う5名くらいの生徒を教えることになっている「適応」担当の先生たちは、担当教科でもいわゆる「寺子屋」式。やってみるとそのノウハウが一般クラスでも使えると、おっしゃる方もみえます。

兄妹そろえて宿題を見るような母親なら普通のことですが、それも5人以上になるとなかなか力がいるこでしょう。だからこそ教育者としての腕が鳴ると感じてもらえると、子どもにも教師にも良いことなのですが。

部活の顧問の先生は、「気がかりさんタイプ」の指導に実ははまり始めています。

例の「口の細い瓶」の魅力にはまってしまい、どうやって入れるか、日々楽しく悩んでくれている様子。

すべての先生が口の細い瓶に入れる楽しさにはまってくれたら、クラスの一人ひとりが生き生きとして、活気と魅力にあふれた場所になるでしょう。

SCとして学校現場にそんな風を持ち込めそうな予感に、嬉しくなりました。柔軟で元気のある若い先生方にぜひ頑張っていただきたいなあと願います。でもこんな話題が増えてきたのは、支援室立ち上げの際に、「一人の生徒になぜそんな特別なことをしなければいけないのか」という疑問があがり、きっぱりと「必要だから」と応えてくださった管理職の意識を反映したものに他なりません。学校は組織。組織の長の意識は大事です。

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