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精神発達の熟成

心理学という分野は近い将来なくなるのではないかといわれた時期がある。精神医学が分子レベルに発達し、脳認知科学がデータを積み上げてきたので、見えない「こころ」がかなり可視化されるようになってきた。

画像で脳の電気的活動が見えるようになったのは、みなさんご存知だろう。刺激によって脳の活性化する部分が見えるようになって、体内の分子成分の変化を測定できるようになったので、「怒っている状態」「喜んでいる状態」に応じた身体の状態がわかるようになったということだ。

「思う」という作業も「考える」「記憶する」「感じる」などの細分化された脳の作業のまとまり、と整理されてきた。それはコンピュータロジックの発展とともに、人の精神活動が解析されてきたことで進んだといわれる。

それでは人には心はないのか?と論議される。

決してそうではないだろう。私たちはそれを知ったとしても、相変わらず「心が痛み」「嬉しい・悲しいと思う」という自分はなくなりはしない。

それを統括する前頭葉の存在を知ったからと言って、「今考えているのは前頭葉だ」と自覚したりしない。体全体で「胸を痛め」「涙を流す」ことは変わらない。

しかし、最近ふと自分の感情の波が激しいと気づいた。時刻や気象条件、身体状況に影響される。猛烈に腹が立つときやわけも無く不安になるとき、体調がよく機嫌が良いとき、という変化を体感すると、「感情ってあてにならないかも」と考える。

腹が立ってもそれは一時的なものかもしれない。もう少し待ってから発言しよう、と控えていると、その感情を忘れてしまうこともある。これを昔から「熟慮」と日本人は呼んだのかとこうした感情モニターが加齢による精神的発達のお陰とわかる。

前頭葉はまだ、発達を続けてるらしい。発達というか熟成というか。

それで結論を急がなくなると同時に、的確な判断を下せるようになるらしい。経験だけでなく、熟慮のなせる業と言うべきか。

人の精神発達はまだまだ興味深い。

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