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解離性家族

SCのなっきーは担当の学校から、個別の支援計画の完成という宿題を持って帰っています。教育長から50%以上の達成率と目標を掲げられて、なっきーとしては、個別の支援計画100%と豪語してしまった手前、自分で宿題として持ち帰っています。

支援担当の先生は、もっと早くと願っておいででしょうが、それにはなかなか追いついていませんので、申し訳ないですが、2学期にはすべて揃えて、学級や支援室への活動に早く反映させていただこうと思っています。

そこで長期休暇に改めて研究と思い、「宮崎勤精神鑑定」という古い本を引っ張り出してきました。「連続幼女殺人事件」のときから、精神医学や臨床心理がこの事件以来注目されるようになり、「神戸小学生殺害事件」の翌年からは全国にスクールカウンセラーが配置されるようになり、すでに久しくなりましたが、連続幼女殺人事件が昭和から平成に変わる時期だったことを考えるとすでに23年。被告宮崎はすでに死刑に処せられました。

書物では、死刑求刑という時点で、彼の精神鑑定をわかりやすく解説されているので、自分も改めて読んでみると、色々と思うところがあったので、少し書きます。

まず、当時、多重人格とか離人症とか言われてそれが責任能力と絡めて論議をされました。学校相談の現場で、ごくまれに、「解離性障害」を疑う場面があるので、その当時ほどショッキングではない、ということをまずお伝えしたいと思います。

防衛心理として、大きな痛みや苦しみを逃れるために自分におきたことではないという認識を持つことは、その子が生きていくためには仕方がないことなのです。問題はそれが犯罪を犯しても良いかどうかと言うことだと、本書も結んでいました。

統合失調でも、発達障害でも、同じで、それがすぐに犯罪と結びつくわけではないのに、患者が誤解されることは残念です。でも一方で本人の二次障害や防衛から結果的に犯罪と結びつくことがあるというのも事実なのでしょう。

それよりも私が感じたことは、宮崎の家庭環境。依然として同じような家庭は多く、「解離家族」と言われる環境はむしろ増えてきているのでは?誰もこの子について責任を感じる保護者がいない、という状況は相談の中でもかなりあったりします。そういう子に出会うと、宮崎のように父親への復讐のように犯罪を犯して平気な心境になるのではと、不安になります。もちろん家族にはなんの自覚も不安もないので、よけい心配になるのです。

障害があったこととか、環境の恵まれない子は珍しくないと言っていいでしょう。問題はそれよりも、家族がどう向き合い、その子を理解し育むかというところにあるのです。夫婦が互いになじりあっている間にも、子どもは心の闇を広げているのです。

手遅れにならないことを、いつも祈って、関わっています。

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