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子どもの権利って?

社会教育の会議で年配の委員さんからこんな話が出ました。

先日子どもの権利に関するイベントに声を掛けられて行ってみた。子どもの権利を三重県が制定したということで、その内容を聞いていたら、「隣の子が遊びに来て、帽子を取るように言うのも、子どもの権利を侵害する」という話に至って、関係者のなかで騒然となった。子どもに地域のみんなで躾けようと言っている社会教育の考えと、子どもの権利条例は相反する内容なのだろうか。

という問いかけでした。社会教育の全国大会の準備会の会議で、本年度開催された京都府の研究主題「『社会的親』の創出による『公共力』の醸成~見てみぬふりする社会から、おせっかいな社会~」という文字をみて、三重県大会の研究主題を考えていたときのことでした。

ちょっと思い切りのよい研究タイトルなので、おせっかいの是非はともかく、見てみぬふりしないで、みんなで口も手も出して、地域で子育てをしようじゃないか、という呼びかけと考えると、確かに、「家では帽子をとりなさい」と他人の子に躾けることは、子どもの権利を侵害するのか、由々しき問題です。

三重県健康福祉部が策定した子どもの権利条例の内容は、↓のようなもので、他人の子を躾けるか否かという問題ではないように見えます。

http://www.pref.mie.lg.jp/D1KODOMO/kodomom/jourei/jourei.htm

おそらく、この条例のベースには、私たちがSMAP支援で出会うような子どもたちを救いたいという願いがあるのだろうと思います。

中学生が下の兄弟の食事の世話や子守で学校に来られない状態になっていたり、両親が実際にはほとんど不在で、弁当どころか食事もコンビニで済ましていたり、親子で引きこもって学校や地域の人の訪問にも一切応じないとか、子どもの権利侵害な、厳密な意味での虐待例は数多くあります。

でも今の法律や福祉の仕組みでは、こういう家庭に他人がなすすべもなく、公的な機関も口が出せないのが現状なのです。

同じようなことは、青少年健全育成条例という条例でも言えます。前にブログで書きましたが、深夜に大人が子どもをカラオケに連れて行くことは、法律違反ではないけれど、青少年健全育成の観点から好ましいことではないから、県単位の法律みたいな役割を持つ、条例によって、規制しようというもの。

子どもの権利条例が成立したことによって、子どもが行きたいといえば学校に堂々と行けるようになるし、親は弁当を作らなくちゃいけなくなるのでしょうか・・・ね?一応そういうことを願って作られたと理解しましょう。

だから、いきなり他人の子を躾けたら本人が嫌がったらそれは虐待とかいう話ではないと思うのですね。

児童福祉の観点から見た子どもの権利条例と、社会教育が訴える「地域で子どもを育てよう」ということは、本来はギアの違いかな、という考えなのですが、いかがでしょう。

どうやら条例の説明の例がいまひとつ、正しくないような気がしてきました。子どものしたいことを無制限に許可することが子どもの権利、ではないと、私は考えています。

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