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人として出会える教室

昨日は久々にSMAP支援に支援員として入りました。

今年はSCの勤務日と支援日を重ねて週1回で運営しているため、相談と会議でほとんど支援室に居られないので、少しゆっくり生徒と過ごしたいと思いました。

ベテランのひろちゃんとなっちがいるので、安心ですが、やっぱり子どもたちと過ごすのは楽しいです。一人ひとりの個性がとても素晴らしいので、私はたびたび感動してしまうのです。

例えば昨日はなっちが知恵の輪を持ってきてくれて、朝からみんなが変わりばんこに挑戦。相談室の奥から「おおお!」と雄たけびが聞こえてきたので、どの生徒が荒れているのかと心配したら、生徒指導主事の先生、自分ができない知恵の輪を生徒がはずしたらしく、興奮したのでした。

ドアを出てきて、「くそー、納得行かん!」と落ち込んでいる様子。つられて私もやってみましたが、難しくてコツを覚えた子が簡単にくっつけたりはずしたりしているのを見ると、「むっかつくー」と暴言を発していました。

そうして得意げな生徒を見ると、学業だけでは測れない子どもの知能を垣間見たり、集団になじめないと思われている子が、あまりに細やかに人の表情を読んでいるのに気づいて、それでは教室では疲れて身が持たないのだろうと理解したり、自分が成長することばかりです。

現在大入り満員状態であるのが嬉しい悩み。みんなに会いたい、みんなが来たいと思う学校でありたいと願うのです。一度通室が決まると続いてくる子がほとんどなので、生徒が増える一方。かなりにぎやかで、騒がしいのが苦手な子には修行の場面になってしまうことも。

でも、それもまた良いのです。コントロールはされていますが、これが社会。いつも適応的環境では子どもは伸びません。ほどよくストレスがあって良いのです。本人の頑張りを知りながらも不適応的場面に出くわすミニ社会に近い支援教室の過ごし方というのは、本当に独特。ギブアップ寸前で止める、そこまで負荷をかけるには、個の精査なアセスメントがなければできないことです。だからこそ、こうして心理士も直接関わる姿勢を常に持たなければと思います。

「いつも逃げてはおられないから。」とポジティブな言葉が出ると感動して、立ち上がり思わず握手。

またそれでも来られない生徒に思いを馳せることも忘れてはいけません。その子に今何があって登校しないのか、知っていることが大事。それによって登校刺激をするかしないかもしっかり決めています。

「なっきー、野菜が少ないよ。」「靴下、へん。」「口紅、派手」

子どもたちの率直なフィードバックがとても楽しく、いつも笑ってしまいます。思春期の子どもたちはなんと繊細な観察眼を持っており、またそれを率直に表現してくれるのでしょう。教師も親も、それを素直に受け止める器があるのでしょうか?

SMAP支援員たちは、子どもと人として関ることで自らの姿を鏡に映してもらい、子どもたちとの関りに浸ることで互いの肌のぬくもりを通して情緒的な関わりを実感していくのです。

「寒くないの?」と短いスカートからのびる細い足に触れたり、腕を絡めて一緒に歩いたり、女性支援員の特権でもありますね。SCのIDカードを裏返して、ただの「なっきー」としてあの部屋で毎日過ごしたら、もっともっと楽しいのだけれど、実際に毎日見ている先生たちの責任とご苦労も省み、できるだけプラスの影響を残したいと考えています。

SMAP支援が生徒たちの生活自立支援であると同時に、スタッフ側の実践実習の場であると捉えているのは、人間関係トレーニングなどで理論を学んだ、「自己一致」がどの程度自分の身についているかを確かめる場だからです。

本音を返してもらいにくい大人社会では、LMのような実験室を作らなければ正確なフィードバックは得られないので、この容赦ない中学生のフィードバックを冷静に受け止める、これこそ究極の人間関係トレーニング!

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