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人間関係の種火に

忙しい毎日でしたが、久々に今日はオフなのでゆっくりおしゃべりしようと思います。

今年は中学校校区カウンセラーとして4つの学校を回っています。三重県でも実験的な取り組みで、県内15市町に一校区ずつモデルとして配置して、夏と冬には校区カウンセラーが集まって情報交換もしました。

市町の土地柄によっても、本当に学校の実情は違うし、同じ校区でも学校ごとに違うというということを改めて実感しました。

そのために、スクールカウンセラーも一人ひとり、一校一校体当たりで課題と取り組んでいるのです。

私はすでに中学校での勤務が2年過ぎて支援室や生徒支援会議などの組織作りと、教職員との関係ができているところなので、それを小学校へ広げていくというスタンスでよいわけですが、学校というところは教員と児童・生徒、教員同士、保護者と教員、校内でもとにかく人が相手の仕事。その上に、難しいケースでは医療機関や福祉機関との連携など、どこまで行っても人とのやりとりがこの仕事のすべてです。

なんだかカウンセラーという仕事は、水道屋さんに似ていると思う時があります。配管つまりを直す仕事みたいな。人間関係の情報が正しく流れて交流が起きればたいていの課題は乗り越えられるので、不具合を見つけて、流れを良くするのが仕事のようなもの。

クラスの人間関係についてはたいてい教師がしますが、家庭内のことだと私が主に、のような。

1960年代にアメリカの社会心理学者クルト・レビンは「場の力学」として人間関係を数式に示しました。物理はわからないけれど、人間関係は、力学というより、熱力学ではないかと感じます。

詰まった配管に水を通すというだけではなく、冷え固まったシステムに熱を入れて動かす技師のような仕事だからです。教師と生徒、保護者と生徒、人がいる所にエネルギーがあって、それがうまく循環しないで加熱したり、冷え固まって使用不能になっているような。

あっちで生徒指導に乗らず、先生と格闘しているかと思うと、こっちでは誰にも会えずにいえに引きこもっている子どもがいる。

この、熱エネルギー、なんとか有効に活用できないか。

私は元気あまっているやんちゃ系の生徒が大好きで、進んで声をかける方です。彼らは人が好きでぶつかっては壁になる教師に向かっていきます。体を張って壁になってくれる生徒指導や学年の先生の愛情がわからないときには、少し間に入って説明するときもあります。

エネルギーをどう使えばよいかわからないほど、余っているならまだ未来は明るいので、建設的なアイデアを出せばよいのです。

エネルギーを内に溜め込んでしまう子どものほうが難しいわけです。スクールカウンセラーまでつなげてくる教員のがんばりも必要ですが、かならずしも担任が抱えなくても、良いのではと伝えています。

子どもは話してみると一人ひとり、必ず願いも夢も持っていて、大人たちに幻滅してあきらめてしまっていることが多いです。

専門性はある方が良いですが、とにかく関わろうとという最初の熱になってくれる、SMAP支援員のような存在が、学校に増えていくことを願う理由です。

私は支援とは「種火」だと思っています。

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